今回は、一般住宅の建築においてエコロジー、環境共生についてを前回に引き続きお知らせします。
前回は一番ポピュラーな太陽を利用したエコを紹介しました。
今回はさらに『地球にやさしい』を詳しく紹介します。
住宅編 No.2
『地球にやさしい』
建築において、『地球にやさしい=資源の無駄使いをしていないか、環境問題を考えた建材を利用しているか?』 ということになります。
資源の無駄使いを食い止めるには、やはり性能の良い住宅(高断熱、高気密、計画換気設備の整った住宅)とすることです。 高性能の住宅を造る上で重要な部分がたくさんあり、何千万とかけて建設した自宅でも、ほんの少しの施工方法のミスでエネルギーを無駄使いする住宅に変わってしまいます。これを食い止めるにはやはりきちんとした施工監理を行う必要がありますが、詳しくは『設計事務所ってなあに?』を参照してください。 建材については日進月歩で商品が開発されています。
地球にやさしい建材を単純に考えると、生産する際と廃棄する際に有害な物質を 出さない、リサイクルできるかということです。
一言でいうと簡単ですが、具体的には少し難しい部分があります。各社ともエコと 名前のつく商品がたくさんありますが、エコを考えるものさしが統一されてない為、 一概に言えない部分があるのです。
耐久性の高い住宅にすることも大切です。20年や30年で取り壊ししなくてはならない 住宅であれば、本当の資源の無駄です。木材は伐採後であっても約200年は強度が増していきます。そう、生きているのです。バイオリンで一本何億とする名器ストラディバリがありますが、これは製造されてからだいたい250年以上経っており、最高の音を奏でております。
50年以上かけて育った木材を20年や30年で捨ててしまうような建物を作ってはいけません。
環境問題は、ますます深刻になっています。日本の産業界全体では1年間に、1億tもの鉄鉱石と、2.7億キロリットルもの石油を輸入し、1.12億立方メートルもの木材を消費しているのが現状。特に建設・住宅業界は環境への影響が大きく、その産業廃棄物は、全産業界での排出量全体の約19パーセントを占めているほどです。しかも、そのリサイクル率は約58パーセントと他の産業に比べて低いものになっています。住宅産業だけを見ても、年間の住宅供給戸数を150万戸で計算した場合、1年間で5,000万tもの資材を使用していると推測され、これは10tトラックに換算すると地球一周分にも相当します。
このように住宅建設にたくさんの資源を使っていることを考えると、前述した 省エネ、省資源、高耐久の住宅を造っていく使命があるのではないかと考えます。
次回は『からだにやさしい』を詳しく紹介します。
99/12/3作成