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9月号
BAU VOICE Users情報誌

 川田洋一の『僕の日頃思うこと...』

 CM(分離発注方式)第二弾として、今回は基礎知識と建築産業の特徴を簡単に説明します。
 日本は土建立国といわれていますが、その特徴としては、まず第一に市場規模が大きく、建築工事だけで50兆円もあります。第二に公共工事の依存度が高い。
第三に業者の数と業種が多い(専門工事会社だけで数十種類ある)。第四に仕事場が次々と移動する(そのつどチームができる)。第五に多重下請構造である。
これは工事全体を一括で請け負った会社が、工事の種類ごとに次々と下請け会社に外注して工事を完成させるというのが基本であり、『元請け会社-下請け会社-孫請け会社-ひ孫請け会社・・・』という図式が成り立つ。
この建築工事が行われる背景には、元請け-下請け間で交わされる請負金と下請け-孫請け間、さらには孫請け-ひ孫請け間で交わされる請負金とに差が出るという問題があるが、この多重下請構造は我々の業界のみならず、他の業界でも見られることであろう。
 また、さらにひどいのが「丸投げ」と呼ばれるもので、このやりかたは、工事そのものをそっくり下請けに出すことで、自分達は「利益だけ」「おいしい部分だけ」を頂くというものですが、これは禁止されています。

 建築業界は衣食住の一角を担うほどの存在でありながら、一歩入り込むとブラックボックス。複雑に入り組んだ構造の前時代的でもっとも改革の遅れている業界なのかもしれない・・・・・・・・・・・・・・
 そこで、お客と専門業者が直接交渉し、契約を交わすCM方式は同じ建物を建てても、従来より安く済ませることができるというメリットがある。

 次回も引き続きこのCM方式について説明していきたいと思います。
 
※CM(分離発注方式)のセミナー(勉強会)を9月23日PM1:30〜アスパム7階で行ないます。
※他のイベントもあるので、ホームページのトップページを見て下さい。

 『 よっこらしょ!! 』  バリアフリーアナリスト 板間 差段次
 床に段差の無い『バリアフリー』が定着し、敷居に爪先をぶつけて痛いおもいをしたのは過去のものとなった。
 商家や農家の一部の建物には、床に段差を設けることで、その家の中でも、各部屋の重要性を明確にしていた。特に経済状態の良い家又は、地域で行政的な役割を果たしていた家に多く、その段差もびっくりするほどの高さであったりする。まるで段差が家の格式を物語るかのように!ちょっと気合を入れないと上るのに不便このうえないと思える。
 生活に密着した居間、台所より仏間、座敷を一段高くして、使い勝手よりも、家にとって大事な部屋としての意識を表していた。
 使用頻度も低いため、おのずと部屋の汚れ方も少なく、居間、台所の煤による汚れとは際立った違いをみせている。
さらに、居間、台所の柱や梁が手斧(チョウナ)による粗い仕上げに対し、座敷、仏間は丁寧に鉋(カンナ)で仕上げられるなど、建物を建てる時点で既にこの違いが出ていた。
 一軒の家で意識的に重要な、大事な空間をあえて明確にする傾向が無くなりつつある。全国各地に多くの民家が保存されていますが、見学の際はこの“段差”に目を向けてみてください。先人の家に対する意識の一端を知ることが出来ます。


手前の床といろりのある床とに段差が見られる。

先月キャンドルナイトの話題をしたばかりなのに
またまたイベント『大江戸打ち水大作戦』の話題です。
8月25日の12時〜1時のあいだに東京で打ち水をしてその後どれくらい気温が下がるのか実験したイベントです。
打ち水…風流ですねえ。だけどそんなたくさんの人が一気にやったらお水がもったいないじゃないの!と思ったあさはかな私。雨水を利用したり、お風呂の残り湯を利用したり。なんとも隙のない計画に嬉しくなってしまいます。ホームページをみると参加者はまだ570人程だったのでヒートアイランド現象にはかなわないのかな〜と考えさせられましたがそれでも1℃下がったデータが出ていてこれがキャンドルナイトのように100万人になったらすごいことになるでしょうね。
参加者はまだまだ募っているようですがヒートアイランドな東京が場所なもんで私はまたしても独りひっそりやる作戦?
でも今年の青森は寒いし湿気もすごいからやっぱやめとけ、ですね!
パソコンの放熱でムッとくる暑さの我が事務所はヒートスモールアイランドの様な気がします。
さすがに事務所の中に打ち水は考えていませんのでスタッフの皆様ご安心を!

〜バウフレンド 催し紹介〜
青森 ギヤマン館
秋山 和之氏 ガラス作品展

石川県金沢在住のガラス作家 秋山和之氏の二度目の個展が催されます。
「明治の頃の日本のガラスの、乳白でどこか温かい感じが好き」と語る秋山さんの作品も、暖かみのある心が弾むようなものばかりですので、多くの方に見て触れて頂きたいと思っております。

とき :9月12日(金)〜21日(日) AM10:00〜PM6:00 (最終日はPM5:00まで)




八戸市河原木字谷地駄田16-1
TEL:0178-29-4011
■営業時間
1F SHOP 10:00am.〜7:00pm.
2F cafe  10:00am.〜7:00pm.

【青森ギヤマン館】

ガラス細工・ステンドグラス・地元陶芸家の作品などの販売をしており、ステンドグラス教室も開催しております。
ぜひ八戸方面に行かれる際はお立ち寄り下さいませ。


編集後記
 暑い夏も終わり・・・と言いたいところですが、今年は例年のような暑さもなければ、梅雨明け宣言もないままに夏も終わりに近づいてしまいましたね。
 先日、新聞に目を通していたところ、県内の求人倍率が13ヶ月連続で全国最下位であったという記事が掲載されていました。この不況がいつまで続くのかと思えば、先が思いやられますよね。
 こんな話題ばかりだと、気分も沈んでしまうのですが、この程、私達にとっては心強いシステムが運用されるようです。それは9月1日から「携帯電話やパソコンからのメールでも110番通報ができる!」というものだそうで、通話しにくい状況でも、110番通報が可能になるなどの効果が期待されたもののようです。
メールからの通報によって、一つでも多くの事件が早期発見、早期解決へ結びついたらいいですね!
 そしてもう一つ。これは私がとても興味あるイベントなのですが、今年で34回目になる日展の巡回展が、弘前にある“青森県武道館”にやって来るんです!日時は9月20日〜10月10日までです。日頃あまりお目にかかることのない大きな美術展ですので、興味のある方は是非一度、会場へ足を運ばれてみてはどうでしょうか。 
BAU通信編集部EDITOR 市川倫子

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