ROGO
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11月号
BAU VOICE Users情報誌

 川田洋一の『僕の日頃思うこと...』 飛騨地方編

・・・いよいよ世界遺産 白川郷へ・・・
「合掌造り」とは、木材を梁(はり)の上に手の平を合わせたように山形に組み合わせて建築された、勾配の急な茅葺きの屋根を特徴とする住居です。
建物は切妻合掌造りで、釘は一本も使われておりません。
くさびのほかは「ネソ」といわれる粘り気のある蔓(つる)木と藁(わら)縄で緊めて建てます。
デザイン的には簡単に言うと1階の四角の上に正三角形を乗せたような正面になります。この三角形の部分が3〜5層に造ってあり効率的な利用を図っています。
展望台から見て気が付いたことは、屋根の向きがほぼ同じなのです。
茅葺き屋根が4・を超える積雪に耐えるように、東西側に斜面をもってきているんでしょう。これによって集落にまとまり感も出ています。

荻町には現在、火災に備えて、徹底した消防訓練が行われていて、火災が発生したときには、55台の消火栓が一斉に開かれ、合掌集落全体が水の中に包み込まれる仕組みになっています。


合掌造りの模型
左:集落の光景

いずれも建物もその周囲の自然環境が良好に保存されていて、日本を代表する歴史的建築物ということが感じられます。
なごやかな、ほのぼのとした雰囲気は、同じ世界遺産である他のお城やお寺とも違って、なんとなく癒されます。
もっと驚くことに、そこには生活があるいうことです。
外国などではよくありますが、日本では村全体として文化遺産を使用しているのは珍しいですね。
しかし世界遺産ブームということで、観光客がいっぱいいて、村全体が観光村と化していました。
夕方四時ごろになるとほとんど人がいなくなり、雰囲気が出てきました。
景色の素晴らしさに思わず絵(スケッチ)を描いてしまいました。
風情があるかなと思い、そのまま切手を貼って送ることにしました。


オリジナル絵葉書になりました

 『 とっても便利! 』 小屋裏利用友の会   参与 小屋裏 住香
農家にとって家屋は「すまい」の他に、間接的な生産の場として重要な役割を果たしてきた。
農家の特長である茅葺の屋根は、多くは45度以上の勾配となるため、大きな小屋裏の空間を、養蚕や茅の貯蔵、作物の乾燥に利用した。
純然たる屋根を造った後の空間利用のため、積極的に窓を設けることが無かった為、居住空間としての利用は一部の地域を除きまれであった。
今日の小屋裏収納(ロフト)とは、性格を異にするが、温度が一定で、雨から守られる最高の生産の空間といえる。
戦後の急激な変化は、農業のあり方も変え、茅葺の民家の減少とあいまって、小屋裏を生産の場とする形態も失っていった。
また現在の建築基準法では、1.4・以上の天井高があれば階とみなされ、規制が厳しくなる。
これも小屋裏部屋が減っていった理由でもあるだろう。
ひよっとしたら、「座敷童子」のねぐらだったのかも?

世界遺産 白川郷合掌造りの小屋裏主に養蚕の作業などに使われた

いま容器や袋のリユースがマイブームです。
容器や袋とは食材が入って売っている入れ物のことです。
きっかけは友達のお母さんがおかずをわけてくれた時に、砂糖の入っていたビニール袋に入れてあって、口には、よくパンの袋を留めてある日付けの入ったプラスチックを使って留めていたことに感動したことです。

豆腐の入ってくるプラスチックの小さな容器は匂い移りのする食べ物を一時的に入れておくにはもってこいです。
同じ形だと使わない時もかさ張らないのでグッドです。
これがまた、気にしだすと結構たまってくるものですから…。
ちょっと今日は大きい弁当箱はじゃまだなあという時は惣菜の入っていたパックが活躍です。わざわざパックが売っていたりしますが、買わなくてもたまるものです。
おにぎりは、あらためてラップやホイルを使わないようにできるのでとっても気に入ってます。
最近気になるのがマクドナルドのサラダの容器です。
薄くて弱々しいのですが、蓋がついていて丸くてかわいらしい形なので、何かに使えないかなあと考えているところです。

このリユースの最大のポイントは容器に何も手を加えずに使用するというからっぽねやみの私にぴったりなところです。

エネルギーのある風景色 第1回
BAU通信9月号で紹介した(建築るぷぷ青森VOL.3参照)龍飛崎ウインドファームの風車をはじめとし、最近各地で風力発電用の風車をみかける機会が増えました。
風を受けゆっくりと回転しながらせっせと発電している姿に、ふとオランダの風車を思い出します。
昔のオランダの田園風景には風車は欠かせないものですが、そもそも粉挽き用として導入されたのが始まりで、北海から吹き付ける強風、平坦な土地といった風車にとっての好条件も手伝って、脱穀、製材、油絞りなどにも使われ始め、やがて開拓や排水などの大役を担うようになります。
また、土地の4分の1が海面下にある為、堤防の外へ絶えず排水を行う「守り神」のような役割も果たし、建国の父的存在でした。
最も活躍した19世紀には約9000基の風車がオランダの人々の暮らしを支えていたそうです。
その後、蒸気によって動力を得るようになると、その後減少の一途を辿ってし、この自然エネルギーから動力を得ていた知恵がしばらくのあいだ人々から忘れ去れていましたが、環境問題が騒がれている昨今、風車が世界各地でゆっくりと回り続けるのでした。

オランダの風車近代的な風力発電とは異なり、風情がありますね。


青森下北半島尻屋崎は今、風力発電ブームです。日本で最高品質の風が吹くということで日本一の風力発電の県になりました。(写真は尻屋崎ではありません)

 建築るぷぷ青森 vol.5 (津軽半島編)

いよいよ津軽半島編も今回が最後です。
前回の埋没林から木造町に入ると、七里長浜の近くに屏風山砂丘地域があり、七里長浜に沿って松の防風林が連なっています。
周囲には無数に点在する大小の湖沼があり、その中のベンセ沼に囲まれた湿原が、ベンセ湿原です。
ここは津軽国定公園を代表する湿原のひとつで、6月頃からニッコウキスゲの大群落で黄色に彩られ、7月にはノハナショウブの大群落で紫色に彩られます。
湿地性のラン類や高層湿原でなければみられないモウセンゴケなどもみることができ、学術上貴重な湿原植物の宝庫といわれています。
ここから、金木町に向かい、案内板に従って町に入ると、太宰治の生家「斜陽館」があります。
この斜陽館、太宰治の父が明治40年、当時4万円で建てた総ヒバ造りのものすごい立派な家です。
設計は青森銀行記念館(弘前市)などを建てた堀江佐吉。
1階11室278坪、2階8室116坪、敷地内には付属建物や泉水を配した庭園など、合わせて約680坪の豪邸です。
内部は和洋それぞれの部屋があり、和室は床の間や木製建具の職人の技がすばらしく、感動します。細かい装飾のある障子や円に沿って開く収納などなど、、、。
洋室は彫込みのある天井や廻り縁など、お金がかかっているなぁと感じます。
斜陽館の向いには津軽三味線会館があり、三味線のルーツを知ることができます。
見学料は大人700円(斜陽館,津軽三味線会館共通)です。
さて、そろそろ帰ることにしましょう。金木町と青森市は隣りあっているので、山道を通ると早いのです。最後の見どころはその青森市油川に抜ける道を通って青森市に入った途端(山の頂上付近)、に現れます。目の前に青森市と陸奥湾が広がっているのです!
津軽半島一周の旅最後にきれいな景色を目に焼きつけて安全運転で帰りましょう。

作者取材の為「建築るぷぷ青森」はしばらくお休み致します。



津島源右衛門が建てた豪邸
現在の「斜陽館」


一階台所:珍しく大きな吹抜けで構造体を表している。居間も天井が非常に高い。


二階洋室:壁や天井に手の込んだ装飾が施され、調度品も格式がある


津軽三味線会館
鉄骨平家建 780.20平方m
設計:RAB開発1級建築士事務所

 連載井戸端会議 第20回

「ねえねえ、『超鉄鋼』って知ってる?」
『ん〜少しなら。』
「鉄のすごいやつ?」
『君のどうすごいのかがわからないけど、最先端の技術を注ぎ込んだ鉄なんだ。』
「ん、どういうこと?」
『ナノテクノロジーといわれる原子・分子レベルでの加工技術の一部で、鉄を構成する粒子を通常の鉄の約10分の1に相当する1ミクロン以下にしたものが「超鉄鋼」と言うんだ。』
「普通の鉄とどう違うの?」
『鉄は粒子が細かくなればなるほど強さを増す特性があり、この超鉄鋼の強度は2倍になるんだ。
そうすれば使う鉄の量は半分で済み、建築物は地震に強くなり、超高層(300階建など)も計算上可能になって、自動車なら軽量化で燃費が向上 etc...が「超鉄鋼」の最大のメリットなんだ。』
「すごいんだね。」
『ただ問題もあって、鉄をつなぐボルトや自動車の駆動部分など、高い圧力が何万回とかかる部分では、さすがに金属疲労は避けられず、さびも生じる。溶接した部分などは粒子が熱で大きくなり強度が落ちてしまうという問題があってね。』
「研究途中という訳ね。」
『問題を解決するため、熱した鉄をいったん冷やし、再び焼き入れして強度を高める方法や、銅などを添加して強度を通常の4倍にする「超々鉄鋼」の研究も、同時に進められているよ。』
「実際に使えるようになるにはどれくらいかかるの?」
『現時点では日本が一番進んでいるみたいだけど、それでも実用化には10年はかかる見込み。』
「へー、実用化して超鉄鋼でビルを造ることになったら、現場は雲の上になるかもね。」
『可能性はあるね。』
「じゃあ、屋上の工事するのに酸素ボンベとか必要になるんじゃない?命綱はパラシュートとか。」
『・・・・。』



『 ニッカボッカ 』

建設現場の職人がはいているダブダブのズボンのことで正式には「ニッカーボッカーズ」と呼ばれる。
西欧では乗馬、登山等に愛用されていた。
型は一様ではなく膝下で絞ってあるものを「7分」長くなるにつれて「8分」「ロング」となる。
最近の若い人には「ロング」で派手な柄、あるいはジーンズ地が好まれているようです。

いよいよ八甲田山も雪化粧する季節がやってきました。すでに我家ではストーブがフル稼動していますが皆様はどうでしょうか。
最近ではいろんなストーブが出回っています。ストーブのパネルを交換して何種類かのカラーコーディネートができるものや、扇風機のような首振りのもの、、、いずれにしても私にしてみれば、暖かければいいわけで特に形にはこだわりません。しかし、悩んでしまう方にはいろんなことが頭をよぎるはずです。形、色、熱量、燃料、経済性、使いやすさ etc...こんなに考えることがあるんです。
たかがストーブ、されどストーブ。
皆さんは何を優先に考えますか?
折り込みチラシの「特価」「限定」「大売出し」に目が移ってしまう今日このごろの私でした。

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